ブレッド&バター
最近新たに読んだ漫画。「ブレッド&バター」
この漫画を見かけた瞬間、パステルカラーの表紙が乙女心をくすぐってきた。キャッチコピーやあらすじには「結婚」「大人の恋」という言葉が使われていて妙に気になった。よく見てみたら、高校生の頃に私が読んでいた「砂時計」の作者が描いていた漫画だったので、なんとなく運命を感じてしまい、1巻を購入してみた。
さっそくその日のうちに読んでみた。主人公(柚季)が出会って間もない男性(洋一)と婚約することになるのだが、その、いかにも漫画な設定に興味をもった。(というのも、私自身も出会って半年も経たないうちに婚約し、入籍したからである。)
柚季は、洋一が経営する文房具屋兼パン屋を手伝いながら、2人を取り巻く人々との交流の中で、結婚とは、家族とは、幸せとは何なのかを感じていく。随所随所で重く深い内容があるものの、読んでいるこちらのほうも結婚や家族、幸せについて考えさせられる。
現在発売されている3巻まで読んでみて、印象に残っている言葉は、
『出逢うのが10年早かったら私はこの人の事を好きにならなかったかもしれない。この人は私に気付いてくれなかったかもしれないし。”出逢い”って奇跡だな。』*1
『「相手は変えられない」って今でも思っているけど、でも、二人の「関係性」を変えていく方法はもしかしたらあったのかな?って今になって少し思うことがあるよ。』*2
『不安になるのは毎日一つずつ覚悟を試されているからだと思う。あとで「こんなハズじゃなかった」ってならないように。』*3
どれも結婚や夫婦に関する言葉で、自分自身と重ね合わせてみると、なるほどな、と感慨深くなった。新婚生活中である今は幸せを感じる瞬間が山ほどあるけど、年数を重ねいくうちにこの生活を苦痛に感じる日が来るかもしれない(本当はそんな日は来てほしくないけど。)。そんな時、これらの言葉を思い出すことがあるのかもなぁ。
ちなみに、この漫画はパン屋が舞台なのだが、作中に出てくるパンたちがとにかく美味しそうで美味しそうで…いつも食べていたあのパンはこういう名前だったんだ!とか、こういう作り方なんだ!とか、パンについての新たな発見があるのも魅力かも。